設計

暮らしを大切にした家づくりでは、住まい手が心地よく感じ愛着が増していきます。

デザインも性能も素材選びも設計のお仕事です。

居心地や動線、すべてが設計のお仕事なのです。


設計への思い

日本の気候風土に合う、愛着が湧き暮らしが豊かになる住まいを作ります。

暮らしにあった大きさの家を建てましょう

小さく建てれば、それだけでエコロジー。建築による負荷を減らすのはもちろんのこと気積がちいさければエネルギー効率もよく、手を入れてメンテナンスする面積もちいさくなります。
日常的に暑い、寒いがないように。
お家が建てて終わりで、ほったらかしにならないように。

土地や周囲の環境に寄り添う暮らしを考えましょう

愛知県は気候も穏やかで、交通の便が良く産業もあり恵まれた地域です。古くから住み継ぐ人も多いです。
昔ながらの歴史を感じる町並みも残るところもあります。
ご近所さんとのお付き合いも、まだまだ大切にお互い様の精神があります。
足るを知り、先人の知恵を生かし、光・風・空を感じる日々の豊かな暮らしとなるでしょう。

木を植えて暮らしましょう

家の成長とともに木々も成長し、季節の移り変わりや夏の日差しをよけてくれ心地よい木漏れ日を作ってくれます。
本当に皆がアスファルトとコンクリートの町になったらどれほど無機質で窮屈に感じるでしょうか。
ひとりひとりが少し緑に囲まれた家を建てれば、町はきっと癒しを与えてくれます。
そして住む人に、毎日のちょっとした気づきや喜びを成長とともに与えてくれます。
木に囲まれた自然素材のいえが、イシハラスタイルの理想です。

安心して暮らしましょう

大きな自然災害が何度も日本を襲います。だから家は安心して暮らすものであり、シェルターであって欲しい。
構造的に安全な家を作ること。
形はシンプルに。木造建築は間取りがそのまま構造になります。何ごともバランスが大切。
家を作るということは、そのまま暮らしを作るということです。
そして家が家族を守ってくれる器なのです。

これら4つの項目を念頭におき、住まわれる方が持つ想いを取り入れる設計こそが「上質な暮らしを叶える家づくり」と考えます。この想いを次の世代へつないでゆく、住まいの設計を続けてまいります。


設計デザイン

流行りにながされず、普遍的な素材で普遍的なデザインをつくる。町並みになじみ、将来の暮らしまでは考えた設計をこころがけています。

長い年月を共にする家は20、30年後も美しくありつづけるのです。

土地の特性をよく見て生かす

誰しも土地は唯一無二の条件です。
まずは、形・日当たり・風の通り道・方位・道路・高低差をよくよく観察し、確認をします。
隣家とのかかわり、道路からのアクセスをしっかり把握し、限られた条件の中でベストな配置を捉えるために、現地を入念に調査し、特に窓の位置は気を付けます。
土地をしっかりと確認したうえで、どこが一番居心地が良い場所なのかを探し当て、ゾーニング計画をします。

・借景を取り入れる
 家のどこからも緑が感じられるよう、できるだけ考えます。高断熱住宅では北側でも窓を付けることができます。
 敷地の緑だけでなく、遠くの景色やお隣の景色も可能な限り最善を尽くします。

・自然光を取り入れる
 住宅地では自然の灯りが届きにくいところもあります。窓が無理なら天窓をとりつけることもあります。
 ハイサイドウインドウもイシハラスタイルの特徴です。高い位置の窓は家の奥まで光を届けてくれます。
 緑だけでなく、空や月も見えたら嬉しくなります。
 
上手に外部の条件を取り込むことが、心地よい暮らしの実現に繋がります。
上質な暮らしとは高級なものに囲まれた暮らしではありません。土地の形状や立地などの条件から得られる特性をしっかりと読み解いた先に正解が見えてきます。土地には様々な規制もあります。
都市計画・建築規制・防火の規制など関連法令を遵守した上で、もちろんインフラなどの埋設物にも気を付けます。

優しい空間づくり

五感を育てる空間づくりを目指しています。木も人も生き物ですので温か味や親しみを感じるのです。

・無垢の木を贅沢に
 無垢のフローリングは複合フローリングと違って柔らかく弾力性もあり素足が気持ちよく感じます。
 反面、傷がつきやすいため工務店はクレーム回避で避けたいと思うでしょう。
 しかし、一度体感したら無垢のフローリングから離れられないものです。もちろん傷は補修ができるので安心です。
 浅い傷は、濡らした布をしばらく置いておけば元に戻ります。

・まずは自然素材
 室内・屋外には木をはじめとする自然素材を適材適所でご提案しています。
 内装材としては、塗壁・珪藻土は湿気の吸放室に優れ、夏涼しく冬に暖かく室内の湿度が安定する材料なので
 日本の高温多湿の気候にピッタリの素材です。断熱、遮音、耐火性や結露の防止にも優れた性能を発揮し
 材料は100%自然素材なので、嫌な臭いや揮発性物質がでず、健康にも大変特化した素材でもちろん日本製です。

太陽を上手く取り入れる設計をする

(環境共生住宅推進協議会)

東西南北や季節により、太陽の入る日照時間や日照角度が違います。その土地での太陽の日照を考えながら間取りの配置を決めていきます。
冬はなるべく日射による熱をお家の中に入れて、暖房に必要なエネルギーを削減し、夏は日射を遮蔽してお家に太陽熱を入れないようにします。
パッシブにデザインをします。冬至の南中高度は31.9度、夏至の南中高度は78.8度です。
植栽の計画も設計にいれると更に住み心地はよくなります。冬は葉が落ちて日射を積極的に入れます。
夏は軒の出で太陽を塞ぎ、外側にすだれやよしずが取り付けられるような作り方をすることも少なくないのです。

風が抜ける家にする

平面的な通風はもちろん、立体的な通風も考えます。暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降する。
この単純な仕組みを取り入れる。
通風の目的は熱の排出です。風の入り口と出口を設定して、開口位置を決めています。
平面だけでなく、上下方向の経路を計画するとより効果的です。上下方向の経路は階段・吹き抜けを利用すれば簡単です。

天井は高くするだけでなく低くし、照明の灯りを楽しむ

くつろぐための自宅で、立ちながらの生活をする場所は限られています。
この考えの元、住まいは基本的にリラックスして座る事を基準に考えています。
同じ座るのでも、椅子に座ったり床に座ったり、時にはごろごろしたり。
天井高を低くする事により、椅子に座った時、床に座った時に心地いい高さとなります。
天井高を低くする事で住まいの佇まいも低くなり外観も良くなります。部屋の明かりは、天井照明だけでは無く必要な所に必要な灯をおススメしています。
コンビニや仕事するオフィスのようにどこまでも明るい照明器具は家での暮らしには必要ありません。
暮らしの中では落ち着いて眠くなるくらいの灯がちょうどいいと考えています。
適度な照度で心地よい時間やリラックスできる時間を楽しんでいただきたいと願って設計をしています。