家の仕様について

イシハラスタイルの家の仕様について、私の言葉で26項目にわたってご説明します。 お客様一人ひとりの暮らしに合わせてお家のプランはそれぞれですが、「道具のような家」を具現化するため、 わたくしからみてこのようなものがいいのではないか、という材料、工法、構造をまとめております。 住みやすく、快適に、修繕ができ、長く存続可能な家であることを考え続けている中で、 現在ご提案するイシハラスタイルの仕様です。

イシハラスタイル代表 石原 真


(19) その他設備について

トイレや洗面などの設備も、プラスチックの製品は提案はしません。
洗面台もなるべくシンプルに考え、素材を検討し計画します。キッチンに食洗機を取り付けたいというご要望は半数程度です。 その場合は、フロントオープンタイプのミーレ社の製品を主に提案します。国内メーカーの商品よりシンプルな機能で壊れにくい印象があります。
エアコンは、国内メーカーのシンプルな機能の製品をおすすめします。多機能のものと比べて壊れにくく、コンパクトです。 ガス機器も、シンプルな機能のものをおすすめしています。 給湯機はガス給湯器、エコキュート、ご指定していただきます。エコキュートは故障することが多い印象があります。 修理もガス給湯器に比べ、高額になる場合が多い印象です。
やはりどのものにしても設備機器はどうしても壊れるものなので、最少限の機能が備わり、修理や交換が容易なものが良いと考えます。
多くの設備・家電メーカーは、新商品を毎年リリースし、ライバルメーカーからのシェアの奪い合いをしていますが、 カタログスペック的には良くなっていても、本当に新しいものが良いのか、見極める必要があります。
設備の選定は、建築とは少し切り離して考えていったほうが良いかもしれません。

(20) カーテンについて

カーテンはインテリアの大きな要素であり、機能的な面も考慮する必要があり、実は、とても難しい部分です。 整理して考えていくと、最適な解決方法が見えてくるのですが、しっかりとお話を重ね、 どんな暮らしをいていくのかをしっかり話し合います。
弊社では、リネン系の布を縫製し、真鍮のバーに吊るすことが多いです。 夜勤などで、遮光性や遮音性を重視するのであれば、カーテンではなく室内に扉を設ける提案もします。 柔らかい光を愉しめそうな場合は、和紙障子も素敵です。
綺麗な色のドレーブを吊るし、インテリアを愉しむのもとてもいい思います。

(21) デッキについて

暮らし方を具体的にとらえて、必要に応じ計画します。ウッドデッキという言葉のイメージで希望される方も多いのですが、 本当に木製のデッキが最適なのかを話し合いします。
紫外線に晒され、水平面に木材を使用するので、木材にとっては過酷な環境です。 いくら木材保護塗料でメンテナンスしても限界はあります。ウッドデッキを永く維持しようとする計画であれば、 耐久性の高いウリン材などのハードウッドを提案します。重く硬く、施工も難しく材料費もかかりますが、 数十年メンテナンス要らずで使えそうです。 弊社では、縁台のように使うウッドデッキを提案することがありますが、これには入手しやすい桧材を使います。 ほどほどのメンテナンスをしながらウッドデッキを有効に使い、木の寿命がきたら、作り替えます。
コンクリートで造る、モルタルテラスも提案することもあります。ウッドデッキは室内寄りのものですが、 モルタルテラスは庭よりのものになります。よりタフに使えますが、コンクリートの性質上、熱を蓄えやすいので、 日射の照り返しなどに対する配慮が必要です。

(22) カーポート・フェンスについて

ここで述べるカーポートは、家に組み込むガレージではなく、屋根のみのカーポートのことです。 弊社では、オリジナルのガレージを提案します。アルミやポリカーボネートを使用しない、 シンプルでかつ丈夫なものです。躯体は、鉄骨で溶融亜鉛メッキ(どぶ付け)処理。 屋根材は、ガルバリウム鋼板の素地とします。要らないものを省き、シンプルなカーポートを提案します。 外壁で囲い、シャッターなどもつけたガレージをご要望される場合は、ご相談ください。 敷地外周部にフェンスを依頼されることもあります。弊社では溶融亜鉛メッキ処理のスチールフェンスを提案します。 丈夫で長持ち、かつ、経年変化も素敵です。

(23) 庭について

家づくりと庭は、とても密接な関係があります。 豊かなものの多くは、外からやってきます。光、風、緑、訪れる鳥たちや、季節感、、、。 家庭菜園や果樹を植えることもできます。 そして、そうした庭の豊かさに応答するのは、家の開口部やデッキの計画となります。 したがって、家のプランニングの時点から合わせてお庭も計画できるとうまくいくケースが多いです。 庭づくりは、信頼のおける地元の庭師(作庭嘉エ門)に担ってもらいます。植栽は、生きものですから、 お手入れが必要です。ときには、植樹の元気がなくなったり虫がついたりもします。ご自分で剪定、 メンテナンスすることは理想ですが、気楽に相談できる地元の庭師をご紹介するようにしています。
そして、お庭や建築は、住む人たちだけのものではない、ということも気を付けたいところです。
道行く人たちが、気持ちの良さそうな家や庭を見れば、同じような気持ちの良さをかんじるものです。 「家庭」とはまさに字の如くですね。あわせて風土や環境にも寄与していきます。 駐車場に敷く砂利やアプローチの石敷きは、地元の山から採れるものを使用します。 風景への馴染みやすさは地元の石材ならではです。
土留めは、石積みが理想です。一つ一つの石の形状を見て、セメントで固めずに、強固な石積みをすることにより、 排水性も良くなり地面が生き生きとします。石は数百年と使える数少ないメンテナンスフリーな素材です。 コンクリートと違い、石積みは再利用も可能で、後世まで使えます。

(24) 費用について

現在(2021年3月)の実績では、28坪程度で3,500万円程度となっています。
建築の費用は、どこまでを建築費に含めるのか、現状敷地がどのような状態なのかにより大きく変わってきます。 インフラの整備状況、土地の高低差、周辺環境によっても大きく変化します。家のトータルの大きさも重要です。 建築のコストのほとんどは、平米数(大きさ)や立米数(体積)に比例します。
弊社で提案するお家のそれぞれは、とにかく安いものでもなく、無駄に高いものはありません。 普段着の私たちから見て、素材とコストのバランスの取れたものでシンプルな計画を立てて、 長持ちし、無駄な手間を抑えた家づくりをします。 同じ工種項目でも、実際の職人さんや作り手の考え方や、一つ一つの作業の仕方によっても変わります。 弊社の家づくりに携わる職人さんたちは、ほぼ固定のメンバーで技術もコストも人間性も信頼のおける仲間です。
いくらくらいですか、とよく尋ねられますが、計画が無いところでコストの比較をすることは不可能で、 計画があってもその作り方=費用の算出方法が異なる数字を比較することに意味はありません。 「軒について」の項でも触れましたが、一般的には軒の出は坪単価に含まれないのです。 照明器具やインテリア品、何をもってどこまでを建築費用とするのかは、まちまちです。 決まった形の工業製品の家を、同じ条件の土地に建てるのであればコストの比較はしやすいですが、 暮らし方や、周辺環境、建築地にあった自然の素材の家を建てるには、しっかりとプランし、イメージし、打ち合わせたうえで見積を出します。 見積額がご予算を超える場合は、計画を見直しコストを抑える調整を検討します。

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