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木の家といっても色々あります

木の家といっても色々あります

野ざらし実験

お家を建てる時に、どんな木で作られているのかと質問をいただくことが少なくなりました。

HPなどでお伝えしているから聞くまでもないのかもしれませんが

「はじめての家づくり勉強会」でこちらの写真を見ていただいて驚かれる方が多いので

あまり皆さん興味がないのかもしれません。でもお家を長持ちさせようと思ったら

木造の場合でしたらまず躯体・構造体がどの木を使っているのかは、非常に大切です。

骨組みがしっかりと丈夫でなければ、何十年も安心して暮らすことはできません。

そればかりか、建築業者が売っているものだから安心に決まっていると思われているのかもしれませんね。

もちろん、そうあるべきではあるのですが「家を何年もつように作るか」と言ったら人それぞれですし

30年ぐらいで壊して建て直すことを目的だとしたら、過剰にコストを掛ける必要もないでしょう。

イシハラスタイルでは一生ものの家づくりをお勧めしていますし、家は命を守る安全なものであると考えていますので使用する木材も、できるだけ愛知県近隣の木材を使用し特に土台(お家の下を支える部分)、壁に隠れてしまいますが柱はヒノキを使用しています。

化粧で見える梁が杉が多いので、杉のお家のイメージがあるかもしれませんが構造で主に使うのは

粘り力のある桧(ヒノキ)を使っています。

野ざらし4年後

下の写真は野ざらし実験4年後とのことで、家づくりでは紫外線や水がかかることは無いようにしますが

劣化していくのを早送りで見ているような感じですね。

樹種によって、ここまで差が出ることを知っている人は少ないと思います。

野ざらし8年後

さらに写真は8年後

直接水が当たる環境ではないにせよ、日本は季節があり湿度も高い国です。

日本で育った木材が環境に適して、強度もたもつことができることがわかりますね。

ぽろぽろとなってしまった木材は、ほかの物に比べると柔らかいため

シロアリの被害にもあいやすいようです。

一生ものの家づくりを考えたら、長持ちする木材を選んで使っていただきたいと思います。

お家の値段も、こうした見えない所からも少しづつ変わってくるということですね。