カビや木材腐朽菌は、自然界に当たり前に存在します。
これらを排除することはできません。
カビや腐朽金が活性化するためには条件があり
その条件にならないようにすることがカビや腐朽を抑える方法となります。
カビや腐朽菌が活性化する4つの条件とは;
(1)温度:気温3~45℃(とくに30℃前後がもっとも活性化する)
(2)水分:大気中湿度85%以上、木材含水率25~150%
(3)酸素:空気がないとカビも腐朽菌も生息できない
(4)栄養:木材の主成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニンが栄養となる
この4つの条件のうち一つでも欠ければカビも腐朽菌も活性化しないのですが
木の家でこれらの条件のいずれかを排除することはできないことです。
4つの条件が常にそろっている状況では、カビや腐朽菌が活性化し木材は腐りやすくなります。
一時的にこの条件が揃うような状況では、黒カビが生じて黒シミになったりしますが
これは屋外の環境ではよく起こることです。
四季があり、朝晩があり、気温も湿度も天候も変わり続けるものですから
黒カビが生じたとしても、腐りがどんどん進行するということはありません。
黒カビが気になる場合は、木材用のカビ取り剤を使ってみることも方法としてはありますが
木材の状態が以前のように戻ることはありません。
ここで注意していただきたいのが
・カビ
・腐朽菌
この二つが一緒に説明されることが多く、一般的によく目にする「カビ」については
木にされる方も多いですが、カビが木材を直接腐らせるわけではありません
どちらも菌なのですが、カビは木材を分解しません
もちろんカビは見た目もよくないですし、お掃除をする必要がありますが
ボロボロになってしまうとか家が壊れる原因になるのは腐朽菌のほうですね
乾燥しにくい見えない部分では、知らない間に繁殖してしまうこともちろん破壊の原因になります
分けてしっかりと理解し、対策していく必要がありますね!
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