小さい家歴5年。今の暮らし。
先週のインスタライブでもお話しした通り、我が家は20坪台の”小さい家”だ。
(放送ではのべ25坪と紹介したが調べなおすと27坪であったので訂正します)
半平屋(1階が20坪)で屋根裏部屋のようなロフトがある。
ロフトは、子どもの遊び場として使い、生活の(食う寝る寛ぐ+家事)をほぼ一階部分で過ごしているため実際は20坪ほどのボリュームのなかで家族で暮らしていることになる。
5年経ったところであるが、ものぐさで飽き性の私が「小さい」ことによる「不便さ・窮屈さ」、まったく感じていない。
ものぐさで飽き性な性格と自己紹介したが、そんな自分でもまあいいのかもと思えた(開き直った?汗)のも、この家に住み始めてから5年の自分の変化かもしれません。
いろんなことがあったけど、自分が心地よいと感じる「ほどほど具合」に徐々にではあるが近づいている。




私たち家族はもともと物が多いタイプではなかったし当時はミニマリストの暮らしや断捨離にはまっていたから、”小さい家”をテーマに家づくりがスタートした。
小さいからこそ居場所を散りばめ空間を無駄にしないプラン、空間のボリュームにあう造作家具や収納を必要なところに作りつけるというような工夫は、我が家にはうってつけだった。
おかげで無駄な買い置きをすることもなくなったし、はまっていた小分けする便利な収納グッズ(!)も本当は必要ないものだったと、きづくことができた。
気持ちよく過ごせるように定期的に見直しながら、必要なくなったものは手放して新しいものをとりいれていく時間は、いまでも楽しい作業である。
「ほどほど」にきちんと、「ほどほど」に自分の色を足していけるから。
私にとってはこのサイズでなくてはだめなのだ。
恥を忍んで告白すると家を建てる前は自分の「ものぐさで飽きっぽい性格」が好きではなかった。
性格はいまも相変わらずだけど、前ほどそんな自分は嫌いではない。
いまの家は自分の状態をありのまま表しているようで、雑然としてきたら部屋とともに自分の生活も見直してみている。まるでバロメーターのようだ。
食事を変えてみたりだとか、しばらく飾りっぱなしになっていた小物を季節によって変えてみたり。
飽きっぽい性格からか変化があることが楽しい。
そういったことを繰り返していくうちに、「普通」の状態が前よりもすっきりしてきた。
その時の自分が気持ちいい、心地がいいと感じられる時間も増えてきたように思える。
家は建てて完成だけどそれから先の暮らしをつくるのは自分だ。
だからこそ家は真剣にむきあってつくるべきで、何でもいいというわけではないのだと思う。
家を建てるときに望むものすべて思いのままにしたら、その時は満足かもしれない。
だけど住む人にとっては人生を共にするものだから、ライフイベントが変わるごとに選んでよかったを見つけられる家のほうが、心も幸せにしてくれるはずだ。
自分では家づくりの打ち合わせ時には性格を隠していたつもり、だけど。
住み始めてから~今の生活の推移を思い起こすと、ものぐさで飽きっぽい性格を見抜かれていたかもしれないと思う今日この頃です。
(文章・写真|佐々木)