「当たり前に」こそ、大事なこと。
先日、家づくりのお金の勉強会として
「我が家の生涯資金を知るための座学&ワークショップ」を開催しました。
当たり前のことすぎて、伝えるべきことを全てお伝え出来たのか?
次回に向けての課題もありますが、6/25にはすこしグレードアップして開催出来たらと考えています。
さて、資金講座で私たちが伝えたいのは家づくりの時には
建てて住み、解体まで。家を建てるときに80年先のことまで考えましょう。 ということ。
そんなの当たり前だよ。とおっしゃられる方もいるかもしれませんが、
あらためてその「当たり前」がなぜ大事なのか書いてみました。
「なぜ80年先なのか」
日本人の平均寿命をご存じでしょうか?
84.36 歳 (2019年)ともいわれていますが、あくまで平均値。
実際の死亡年齢は92歳前後がもっとも多いようです。
仮に若夫婦が30歳で家を建てたとして、92歳時点では家は築62年目。
大規模なリノベ建て替え時期をみると新築から30年前後で建て替えている家が多い住宅の現状。
長持ちするように家づくりを行えば、メンテナンスを行いながら大事に住んでいけたら
素材も無駄にならないし、家族のお金だって余分に使うことがなく暮らしていけるでしょう。
(※長持ちする家とはどんな家?という話は家づくり勉強会で聞いてみてくださいね。)
耳障りのよい言葉だけでなく大事なこと。
家づくりの時のお金のことだけでなくて住みはじめてからのお金がどれくらいかかるのか考えたことはあるだろうか。。
性能の良い家を建て光熱費がいくらになる、というものもちろん大事。
しかし耳障りの良いことだけでなく、現実的にかかる修繕費用のことまできちんと考えていますか。
どんな住まいを建てたとしてメンテナンス費用はかかります。
仮に賃貸だとしても修繕積立費・共益費などで家賃と別にかかっています。
※建物の耐用年数という話は置いておいて仮に月据え置き1.5万だとしても払うお金は80年後に1440万。
家づくりでワクワクしているときに、そんな先のことまで考えたくない・・。と耳をふさぎたくなる方もいるかもしれません。
しかし、そんな人にこそ目先のお金のことではなく、まじめに家づくりのお金について向き合ってほしいのです。
家のつくり方によってこれだけ修繕費に差が出てしまうのですから。
ただ素材の耐久性が良く長持ちすればよい、という話ではなく、
家を建ててから取り換えるのが難しい「躯体」や「窓」「屋根」「基礎」にこそ適切なお金をかけるべきではないかと私たちは思うのです。
また、解体費だって使う素材によっても異なってきます。
だから老後に困らない、子や孫が残されて困る家は作らないことが大事になってくるのではないでしょうか。