気の利いたものを。

みどり川沿いの家で採用された、”300角シェルフ”と名付けられたこの収納。
実は変えられる方向を逆転した”可動棚”なんです。
可動棚といえば、高さを変えられるものが多い印象ですね。
収納を考えたときにも置くものが決まっていない部位ならば置くものに合わせて高さを変えられたほうが、たっぷりゆとりをもって作ったほうが「なんか使えそうで安心」な気持ちになります。
それにこれは自分が家を建てたときの心境からしても言えることですが、
家を建てる時には収納量、本当にこれで足りるのか不安を感じたり、未来の予想がつかないから「とりあえず沢山つけておけば安心って思ってしまう」こともありますね☝
しかし突き詰めて考えたら、もしかしたら他のもっと有意義なことや、素敵なものにお金やスペースをとることだってできたかもしれない。
せめて普段の生活で見えるところには、ちょっと気の利いたものを。
そんな考えから生まれたのが、この300角シェルフ!
その名の通り両側にある300”角”のオープン棚を支えとして中心に棚を架けました。
その他にも、壁付けされていないから移動できることで可変性のある住まいに欠かせない可動式収納棚となっています。
もちろん高さ方向も変えることはできるのですが、その特徴は何といっても「横方向の幅を変えられる」こと。

横方向に幅を変更できるということは、物の増減に対応できること、移動が楽という理由もあります。
よく使用する収納において物が増えたり減ったりということは大掃除や物の入れ替えのタイミングでありますが、「棚の高さを変えること」ってそんなに無かったりします。実のところ。
・・・というか無い。一度決めたサイズに合わせて暮らしちゃってるかもしれません。
主婦にとって収納と家事は切り離せない家づくりのポイントでもあります。
「見栄え良く綺麗に住みたい」「家事をする人は誰か」「できたら家事を楽にしてくれるものがいい」
多分望むのはこんなところ。
物が増えがち、散らかりがちな人(ええ、私のことです)は、ルールをぴしっと決めて適切量で暮らせたら一番良い。理想を言えば。
※幸い我が家は不安に流されてしまいそうなところを、ともさんがちょうどいい収納量を提案してくれたおかげで適切量で暮らしています。
しかし少しづつ進化していくイシハラスタイルの「道具のような家」をみて心境の変化もでてきました。
住み方のルールを決めてしまうと考えなくても綺麗にはなるかもしれませんが、暮らす楽しみが減るように感じますし、決めつけられると居心地悪く感じてしまうのが人間というものですね。
だって模様替えとかしたいじゃ~ん。
綺麗に住む理想が自分の中で完結するものであればいいのだけど、家族に押し付けちゃって落ち込んだり
家事を押し付けあっての痴話喧嘩、は犬も食わない。(これも幸せのひとつの形なのかもしれないけど)
最近は家事は面倒なものであるかもしれないけども、億劫にしないことや楽しむコツを見つける方が、良いような気がしてきました。
最近は共働き家庭も増え、男性も家事をすることが当たり前になってきました。
それにより、これまでの家づくりにおける家事の当たり前が変わってくるんじゃないかと期待&ワクワクしています。

追記:
ちなみに写真のお家では、300角シェルフはワークスペース兼収納部屋に置いています。
可動棚は家の脇役になりがちですが、パントリーの収納として、リビングのそばにある本棚としても。
この300角シェルフなら「生活の見える」ところにもドヤっと置けちゃう。
物が増えたって、断捨離したくなったって、家と一緒に考えて作られているから”模様替え”だってへっちゃら!です。
ちなみに奥行きサイズちいさめのものが使いやすいと思われるお家には250角シェルフもございます。
(ん~痒い所に手が届く~!笑)
片付けや収納も、限られた用途にしか使えないならタフじゃない!
整理整頓って、もっと気楽でポジティブなものであると、より暮らしを豊かにしてくれると思うのです。
収納、家事問題は大きさや家事のしやすさだけが問題じゃないような気がします。
(文/佐々木)
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