ゆるく長く木の家に住む
省エネ意識がたかまるなか、自分にとって有益な情報を選び
家づくりをする。工務店も情報が日々更新。
いくら木の家のつくり方が変わらずとも、サッシや断熱材など
建材は新しいものがでれば情報を取り込む。
時代の流れを見ながら
・必要なもの
・今はいらないけれどいずれ必要なもの
・ずっといらないもの
があった時、なんらかの理由
例えば、予算の限界がなければ、全部採用するかもしれないけど
殆どの人がだいたい予算が決まった時
・絶対に使用するもの
・できたら使用するもの
・後からお金をためて使用できるようにするもの
何のことか分からないかもしれませんが、家を建てる時にはこういう
ややこしい事柄を、一緒に選んでいくわけです
で、その時「イシハラさんだったらどっちにする?」的なところが参考にしてもらえるよう考えています
でも、世の中カーボンニュートラル・カーボンマイナスを達成できるよう方針をだしていますし
建築、家づくり、また人々の暮らしはCO2排出に対して大きな責任のある立場にあると思っています
とはいえ、その方法だって一つではないですよね
太陽光発電をすすめるには、屋根の適切なメンテナンス方法やそのコストも理解してもらう必要がある
全館空調をするなら、断熱性能もそうだけど、パッシブな設計がされているかどうかも考える
全部が、どれか在りきでは快適で好ましい家づくりにはならなくって「バランス」って簡単に言っちゃうけど
敷地のゾーニング・プランニング・パッシブ・メンテナンス・構造・仕上げ・コスト・・・
を、バランスよく調和させて設計をしているわけで、そうすると今多く建てさせてもらっている平屋~二階建のコンパクトな木の家で、使っているものを総合すると外皮平均熱貫流率は0.5程度(正確には0.4代ですが)
でも、日射の方角や窓のサイズ、軒の出などは家に住む人がこれから先得られる、外の景色を見て感動できる方が
大事だと思ったら窓は大きく取りますし軒の出が1m取れなければ小庇によしずなども考えます
そんな、たくさんの事を「バランス」よく考えたら、省エネはどのレベル?ってまた立ち返ったりして(笑)
本当に大変です!
でも、省エネは大切ですが、エネルギーコストを下げるための手法として、結構有効なのが
太陽熱給湯なんじゃないかと思います
実は「チリウヒーター」さん、西尾市からすぐ近くの会社です。弊社でも採用されたお客様いらっしゃいます。
実は、光熱費の3割ぐらいが給湯にかかります。だから、太陽熱で給湯ができればかなりのランニングコスト削減になると思います。機能もシンプルですし、初期費用がかかりにくい。
面白いのが、この太陽熱給湯の生い立ちなのですが、その昔農家の方は、夕方仕事から帰ってきた時に
今のようにお風呂が沸くわけではなく、薪のお風呂の場合はすぐ沸かすことができないため
お水を朝、桶に張っておき、黒いシートをかぶせて効率的に温めたお湯を使って軽く汗を流したんだそうです。
すごい、頭いいなぁ~と思ってしまいました。


ストーブ煙突の奥に付けましたサイズはそれほど大きくないです。
もちろん、耐久性や水の漏れなどのリスクはありますが、しっかりメンテナンスが出来るようにしなくてはいけませんね。太陽光パネルに比べてサイズが小さいので、少し手に負える気がしてきました。
近い将来、もし太陽光パネルの効率が上がり、もう少し小さなパネルで補助的に発電できるのなら
エアコンなどオフグリット化して小屋や下屋に乗っけて使えたら、結構、ほどほど省エネな暮らしができそうです。
小屋ならメンテナンスもしやすそうだし、なにやら理想的に思えてきました。
全部がほどほどに理にかなっていて「バランス」のとれた建物にゆるく長く住む
それが、私は理想かなーと思います。