家づくりで一番大事なこと
あらためてちゃんと伝えたことがなかったかもしれません。
これを思ったのは、中学生の娘が部屋のイメージを変えたいと夏休みの間に言ってきたことで気づいたからかもしれません。
築17年の家
数字を見るとそう新しくもないけど、まだまだ住むよねと言った感じ?
家の終わりについては家を建てる時に意識するかどうかで、すごく変わる。
10年、20年、35年ぐらいはまだ違和感がないかもしれないけど、その先は?
何回も家を建てている人を知らなくはないけれど、自分に置き換えると、また何千万もかけて家づくりするのが当たり前だとも思えない。
50年60年を意識すること!
っていうのが正解かもしれないけど、そんな壮大なことを言われてもいまいちピンと来てない方が多いんじゃないかと常々思っています(笑)
知る人ぞ知るドキュメンタリー映画「人生フルーツ」

ある建築家の夫婦の物語ですが、それぞれ何を受け取られたのか、建築をしてない人と話してみたいなぁ~。
ほんと、人生のお手本だよなというのが一番の感想なのだけどでもどうしても建物に目がいっちゃうね。
突然、ご夫婦とお家をみた方だと、お家の古さからも、味があってすてきだなぁとかおもうのかもしれないけど、私は「お家ってこうなってこそで、そういう家って少ないよね」って思う
西尾の町を車で走っていても、50年後にこうなってくれそうな家はごくわずかで、ほとんどがその時は別の家がまた建ってるだろうなって思うことが多い。要は50年も家として存在できるポテンシャルのある建物が少ないということです。
映像を見て素敵だと思う人は多くいても、そこに行き着くための建物を実現できる人が悲しいことに居ないね。
理由は、どのようにしたら家が50年もつのかというのを知らないからです!
私も知りませんでした。自宅を建てる時にも知らなかった。
その後に建築のことを勉強して、運よく、家づくりに大切なことをいっぱい学ぶ機会を貰えた。
もうそれは、すごい建築家や先輩たちに学ぶしかないんだけど、それこそ日本中にいるスゴイ人たちの所へ直接足を運べる時代で、それをまた受け入れ教えてくれる人にいっぱい出会えたからこそ、感覚で身につけたもの。
その辺には、やっぱり転がっていない情報で、ほとんどの人が知らないまま家を作る。
それは「プラン」です。
プランとは、家を建てる土地の周辺の情報を収集して分析するだけではなくて、感覚でも捉えつつ、どんな位置にどんな大きさで存在すべきかを見つけ、その中での暮らしを間取りという形にしていくことです。
その他の家を構成するものは調整できることが多い。仕上げを何にするかとか色をどうするかとか?
最近だと断熱、気密、遮蔽は最初のプランと関係しているけど、ほとんど後からついてくるもので
一番大切なことは、意外と誰も教えてもらわず家づくりが終了してる場合が多い。
しょうがないんだ、数字で出せないことは伝えにくいし分かりにくいからね!
少しでも、なんとなくでも、心に引っかかってくれることを期待しています。