たまには地域のことも書いてみようと思います。
少し前になりますが、ふいに海と夕日を見たくなり常滑市までふらっと行ってきました。
三河の横、知多半島。常滑といえば傾斜地に並んだ住宅群。空港があり、海近く古いまちの雰囲気ののこる観光地。
今は近くに大型のショッピングモールなどができ、夏場は名古屋方面から海水浴目当てでにぎわっている海の町。
西尾市からは知多半島方面に車を走らせること一時間ほどで到着する場所にあります。(意外と近い)

夕日が見えるまで少し時間があるので「やきもの散歩道」に立ち寄ってみました。
以前、散歩道を訪れたのは数年前。
数年前は焼き物の町として地元メディアなどで特集も組まれ観光客が多く、せわしなく人が行き来してのんびり風景を見ることができなかったのですが、今回リベンジです。

前に訪れた時よりも地元に暮らす人の普段の生活と観光地が共存しているような印象を受けました。
おだやかで、観光客とよい距離感。
時折、風鈴の音と蚊取り線香のにおいが海風にのってやってきて、人の暮らしと少し勇み足の夏を感じる。

きっと子どもだったら鬼ごっこやかくれんぼが楽しいに違いない。そんな町並み。
さみしいような懐かしいような、、、
休憩所から見える風景にノスタルジックな気持ちになり心が揺さぶられる。
しばらく休憩をしてから再出発。

地図を見ながらふらふらと坂を上ったり下ったり小道に迷ったり、探検をしているような気持ちに。
散歩道にはドーナツみたいな形の焼き物(調べてみると焼き物を焼く時の焼き台みたいですね)も埋まっていたり、きっとなにかの焼き物を埋めた壁。

道にも埋まっていて散歩コースの目印にもなっています。
よく見ると配管が土管でくるまれていますね。

タコの吸盤?みたいなパターンが道の先まで並んでいておもしろい。

そうこうしているうちに、お店も閉まるいい時間になってきたので海辺まで移動。
この日の日没は19時すぎ。少し時間があるので海辺を散歩。
まだ夕方は肌寒いけど、一足お先に泳いでいる子どもたちもちらほら。

みなさんは夏至の日、金環日食と新月を見ることができましたか?
梅雨時だったため、もしかしたら曇るかもしれないと心配でしたが、お目当ての夕日も見ることができました。河口の先に目をやれば工業地帯の灯りも遠くに見えます。
知多の夕暮れ。きらきらゆらゆら。
写真・文 佐々木