窓のこと
先日、現場調査にうかがいました。
自分たちは何を考えるのか。何を読み取ろうとするのかという(これは人それぞれだと思いますが)ことについて。
周りの環境はもちろんのこと。
愛知県で言うと、車は絶対持ってることが多いので駐車場問題。
方位のことも。
敷地の大きさも関係してくるので、ほぼ同じような家族の条件でも同じプランで出来あがることがないですね。
のびやかに広がる山々に囲まれた土地を手に入れられたMさんのお家。
とても素敵なところで、静かで暮らしやすそうな立地です。
ご近所の方からも、このあたりは台風も山の起伏に遮られ、それほど強風に見舞われることも少ないそう。
なんて、集落の情報を収集しつつ(これ大事)
でも南側には少し背の高い建物がありました。
家ではないのですが、設備の配管などが配置されていて、普通に南向きの家をたてたところで、とても心地の良い景色とは言えません。
そこで、ここは敢えて腰窓にして見える範囲をしぼりつつ、日差しを取り込むことに。ダイニングスペースは少し囲まれたスペースになりました。

キッチンは作業しながら外の様子が見えることで変化のある場所に感じられます。

リビングは開放的なデッキにつながる掃き出しの窓
ピクチャーウインドウは眼下にひろがる集落と西の山々が見えます
北側の掃き出し窓は、樹木に囲われているので視線を気にせず開放できる窓です。


ソファの置かれる予定の場所は壁しっかりりと残すことで
囲まれた雰囲気のなかで、ゆっくり過ごせます
スタンドライトの光も壁に反射させ灯りの変化を感じられます
今回は木製の窓が多く使われているため、よりコントラストが和らぎ
優しい風合いが表されているように感じます。
明るさや解放感(圧迫感)などは、人それぞれ感じ方が違います。
だからそこ、どうしたら良くなるだろう、とても考えます。