季刊 イシハラスタイル vol.4

Hirosho Hiroyuki Kubota

西尾の家づくりのパートナー。現場で取り合いの人気職人。

石原:ガルバリウム鋼板を使った屋根、
外壁工事を担ってくれているのが、博匠の窪田さん。
西尾で生まれ、西尾で育ち、西尾で働く、自分と同じ西尾人。
うちの石原智葉と出身中学が同じというほどの地元仲間でもあるパートナーです。
ご自身で博匠を立ち上げたのはそんなに昔のことではないですよね。

窪田:実家が同様の仕事を営んでいましたが、
最初は外の親方のところで修業をして、
それから親の元で一緒に仕事をしていました。
そして、親元から分かれて2014年に博匠を起こしました。

石原:今や博匠さん、大人気の建築板金職人さんとして、現場で取り合いの人です。



簡単な仕事は嫌いなのか。自分が難しくなる提案をしてくれる。

石原:窪田さんは仕事が丁寧なのは言うに及ばずで、
それだけではないのです。
簡単なことが嫌いなのではないかと思うような仕事をしてくれます。

窪田:それはイシハラスタイルも同じですよ。
石原さんとの付き合いは6、7年だと思いますが、
イシハラスタイルの仕事をしていると板金仲間から、
「あのめんどくさいとこのやってんの」と言われます。

石原:めんどくさいことが良いことこではないかもしれないけれど、
めんどくさいことが嫌いじゃないかもしれませんね。
窪田さんもそうですよね。
ご自分の仕事がめんどうになるような提案をしてくれて、
こちらが依頼した以上の仕事で応えてくれる。

窪田::住んでいる人が喜ぶかどうか考えると、
たしかにひと手間ふた手間増えることがありますね。
建物の性能を高めるたにも、美観を高めるためにも。
 

簡単な仕事は嫌いなのか。自分が難しくなる提案をしてくれる。

石原:窪田さんは建築板金の肝をどう考えますか。

窪田:住宅に使われる板金というと、
屋根、外壁とそれに関わる取り合いの役物が主ですが、
「止める」ことが建築板金に求められる役目だと思っています、
浸水を止める、素材が変わるところを止める、底を止める。
こうした止める機能性を確実に持たせたうえで、美化も合わせ持つように仕上げる。
機能美ですね。この家はしっかりつくられていて長持ちしそうだ、
と伝わってくる美しさを目指したいと考えます。

石原:窪田さんには、4mのガルバリウム鋼板を屋根に施工してもらったり、
ガルバリウム鋼板で羽目板のように外壁をつくったり。
相当難しいことをやってもらっていますが、
完成するとすっきりとしていて当たり前のことに見えますね。
それが一番難しいことで、技術がいることだと思います。

窪田:ほかの現場ではやらないことをやらせてもらっていますね。
デザインに対する意識が高まっていると思いますが、
いまだに要らないものが付いている家が多いと思っています。
要らないのに、なにか飾ってしまう。そういう飾りは、
家という機能を持ったものの機能美を損ないます。
イシハラスタイルの家は、シンプルで機能美が現れていると思います。
西尾で胸を張れる仕事が一緒にできることが何よりです。

石原:うちは、「道具のような家」ということを掲げています。
窪田さんの考えと通じていると思います。
ところで、窪田さんの名刺には「心」という文字が書かれていますね。

窪田:初心として、何事にも心が宿ると口にしていました。
言っているうちに、行為に心が入っているかどうか、
現場で必要な心配りができているかどうか。
心が仕事の原点だということが身についてきました。
そんな思いで書き表しています。

 

窪田 博幸
くぼた ひろゆき
 

1951年、西尾生まれ。建築板金本舗 博匠 代表。
建築板金に仕事に就いて約30年目に自ら博匠を設立。
技術の向上に努め、心を大切に、現場は一つとして同じではないことを肝に銘じて仕事に取り組んでいる。
好きな言葉は「大丈夫! 大丈夫!!」バイクが好き。野球、プロレス、サッカー etc.のスポーツ鑑賞も好き。地域の発展をめざす活動にも積極的に参加する、西尾の町づくり担い人でもある。