ツバキ科 ツバキ属
本州・四国・九州に分布します。
樹高5~15mに育つ常緑樹。
冬から春にかけて開花する。
ヤブツバキの庭物語

ヤブツバキは北海道を除く全国に
分布していて、三河地域でも自生しています。
三河は雪が少なく温暖ですが台風の潮風による塩害と真冬の寒風は免れません。
ヤブツバキやクロマツ、イヌマキ、ウバメガシはとくに塩害に強い種で、
このあたりでは古くから庭に植えられてきた代表的な種です。
中でもヤブツバキは花が咲き、
メジロといった野鳥をよぶためよく植えられます。
ツバキは花を愛でたり実から椿油を摂ったり、古くから人と密接な関係を築いてきました。
非常に苦い葉を噛み砕いて傷口にのせると止血効果があります。
実生で生えてくるツバキはこのヤブツバキで、サザンカと似ていますが
花・葉の形態が少し違うので区別できます。
冬から春にかけて赤い花が咲き、葉の濃い緑との「補色調和」を
生み出し美しさを見せてくれます。
 

植栽のポイントと手入れ

成長は穏やかで剪定も容易。濃い葉色を生かして背景・目隠しとして植えます。
こもっていたり元気の無い株はチャドクガ* がわきやすく、程よく透かし剪定をするのが良いでしょう。
花の時期は長く、切った枝を飾って楽しむこともできます。
庭に生えている枝や花で食卓を飾ることで、外との一体感や季節感が演出できます。
昔から続いていることが、実は本当の贅沢なのかもしれません。

 
*チャドクガ【茶毒蛾】
地域差はありますが5 月と9 月の年2 回、
ツバキ科にのみ発生します。
刺されると非常に痒い症状におそわれます。
はじめは一枚の葉に集結しているので、
それを取り除けば蔓延を防げます。