キジ目 キジ科
世界各地に分布。
東南アジアに生息するセキショクヤケイを飼育、改良したもの。
卵用、肉用、卵肉兼用、鑑賞用、
ペット用、闘鶏用などの品種がある。
ニワトリのいる暮らし
嘉エ門 都築孝紀


ニワトリを飼う生活をはじめて約7年。
子どもたちの情操教育と家庭生ごみゼロ計画が目的で、次に卵が理由でした。
最近、雑誌などで取り上げられるようになってきましたが、
ひと昔前はどの家庭でも普通に飼われていた身近な家禽でした。
家庭から排出される生ゴミは水分が多く、
コンポストや土に埋めてしまえばペタンコになってしまいます。
ニワトリは、生ごみから卵を生み出す素晴らしい生き物であり、
それがどんな暮らしを創るのかをご紹介します。
豊かさ
─建築・人・ニワトリ─


放し飼いになっているニワトリを見ているだけで、
なぜか安らぎと平和な時間が流れます。
犬や猫とは一味違う、少し野生的で社会性のある、一定のルールに従って生きている。
家禽としてのニワトリは、肉や卵をいただくこと以外、
先に挙げた子どもたちへの情操教育につながると考えます。
草や虫をついばんだニワトリが、肉や卵となり食卓に並び、
卵の大切さと美味しさを知ることは、
子どもたちに食べ物の経路、過程を見せる絶好の機会だと考えます。
では、建築とニワトリは、いったいどんな関係が持てるでしょうか。
建築には物理的な「居住空間」と、
そうでない「ライフスタイルの提案」があるように思います。
私はそのライフスタイルの側面に、ニワトリのいる暮らしを提案します。
現代建築に必要なスパイスが投じられることになるかと、

ニワトリを観察しているといろいろなことに気づきます。
同じ草やミミズでも、時期によって食べる食べないがあり、
まるで宇宙の理を理解しているかのような生活を
送っているのではないかと哲学的な思いに耽ってみたり、
ニワトリは昔からいろいろなことを知っているんじゃないか? 
もしかしたら知らない、忘れているのは人間だけなのではないか? 
と、自然離れが進んでいる現代人に
そんなことを思い出させてくれる存在でもあるのです。
特徴・生態

ニワトリと生活する上で理解しておきたいことを紹介します。
おおよその飼い方は図鑑やネットで調べられることなので、
ここでは、私の日頃の観察を基に思ったことを述べます。
【鳴く】

基本的なことですが、オスは鳴きます。
アニメや漫画でおなじみの、日の出とともに
コケコッコーといった感じで、また暗い3~4 時から鳴きます。
メスも驚いたり興奮すると鳴きますが、エサを与えると落ち着きます。
【縄張り・群】

ニワトリは縄張り意識が強く、闘鶏がそうですが、オス同士喧嘩をします。
たとえ親子であろうが、ある程度成長すると親と喧嘩を始めます。
オス1羽・メス数羽の群をつくり、メスにもランクがあり、
リーダー不在のメスの集団ではややこしい「いざこざ」が起こります。
テリトリー感覚があるので、放し飼いでも敷地から出ることはあまりありません
【コミュニケーション能力】

ほかの鳥もそうだが、鳴き声によってニワトリ同士
コミュニケーションをとることができます。
主にオスの鳴き声で、外敵や天敵が来たときの警戒、
食べ物があるときの集合を伝えます。
その習性を利用して、ニワトリをコントロールすることも可能です。
口笛や拍手などで、餌をやるときの合図を決めておきます。
すると、口笛や拍手に条件反射を示すようになので、ニワトリを集めたり、
小屋にもどしたりすることができます。じつは賢こい生き物なのです。
【天敵】

主な天敵は野良犬です。とても力がつよく、
柔らかい金網(ロールになっているもの)は簡単に破られてしいます。
次にイタチ。ヒナや卵はネコ、ヘビ、カラスも。
親鳥は、経験上ネコには襲われないようです。
デメリットを克服するために

ニワトリを飼う難しさ、敬遠される理由は
鳴き声にあるのは言うまでもないことです。
とくに街中で飼うのは不可能に近いでしょう。
たとえメスでも鳴くときは鳴くし、
犬よりも鳴き声が高いため耳につきます。
鳴き声の近隣配慮、対策は必須です。
私が飼っているのはウコッケイですが、
ときにご近所の方に卵をおすそ分けします。
買えば一つ数百円するものですから、
悪い気はしないでしょう。
ご近所の方とのコミュニケーションも大切なことです。